マスターのひとりごと

 MY FAVORITE SONGS vol.1


  珈琲に良く似合う音楽は?というと、やはりJAZZが最も多い答えになると思 います。 一世を風靡したジャズ喫茶というものもありましたし、薄暗い店内で大音量の曲に浸りながらブラックのコーヒーを飲んでいる。というような小説のワンシーンもありました。最近もJAZZ喫茶の親父がJAZZの評論集をよく出版しています。
 さて私たちのお店でもたまにCDをかけたりしていますが殆どがJAZZ・ BOSSANOVAです。お店は神戸新鮮市場という大きな商店街・市場がひしめいている中のメイン通り、東山商店街にあります。左隣は果物屋、右隣は花屋、正 面はお好み焼き屋、斜め向かいはラーメン屋、生地屋という立地のなかで営業しています。ざわざわ、がやがやとした雑然とした雰囲気のなかでコーヒー豆や紅茶を販売しています。雑然としたなかで落ち着きたい時、私にはボサノバが最適です。世界最大のコーヒー生産国のブラジル音楽のサンバとアメリカのジャズが融合したような音楽です。
私が最も好きなアーティストはスタン・ゲッツ(STAN・GETZ)ですが、殆どの方は全く知らないと思います。1927年生 まれで1992年65歳で亡くなりましたが発売されているCDの枚数は数多くWEB上で調べたらなんと232枚もありました。廃盤、ベスト盤、レーベル違いなどを考えてもかなりの量です。亡くなった後も続々とCDが発売されています。この GETZが最も商業的に成功したのが「GETZ・GILBERTO」です。一般的にアストラッド&ジョアン・ジルベルト夫妻のアルバムと思われていますがGETZのボサノバ時代の代表作でもあります。1964年のグラミー賞「アルバム・オブ・ザ・ イヤー」を受賞、シングルカットされた「イパネマの娘」も「レコード・オブ ・ザ・イヤー」を受賞と世界中で大ヒットしたアルバムです。私はそんなことは知らずにGETZのアルバムというだけで買っていました。今から40年ほど前の録音ですがシンプルな構成で美しいメロディーを奏でます。メロディーを聞いたら誰もが聞いたことのある曲だと思います。カヴァーバージョンも多くい ろんな人が演奏したり歌ったりしています。
「イパネマの娘」のイパネマはブラジルの地名でリオデジャネイロ市の南東部の大西洋に面する全長2.2kmの海岸です。この街は「リオのカーニバル」で世界的に有名な観光都市ですがブラジル国内でも政治、文化、経済の中心的な存在です。リオ・デ・ジャネイロ とはポルトガル語で「一月の川」という意味です。ポルトガル人に発見されたときの誤訳がそのまま地名に残ったようです。再び曲に戻って「イパネマの娘」ですがギター&ボーカルのジョアン・ジルベルトのポルトガル語の歌が非常に心地よく響きます。ささやくような歌い方ですが英語とは全く違った響きが独特の雰囲気をかもしだしています。ゲッツのテナー・サックスも素晴らしく私にとってはベスト中のベストとなっています。もちろんこの他にも素晴ら しい演奏や曲目がたくさんありますので少しずつ紹介したいと思います。
 香りたかい珈琲とともに素晴らしい音楽をお楽しみください。


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