さて、前回は生産量について書きましたが今回はコーヒーの価格構造について
書きたいと思っています。
コーヒーは嗜好品ですが国際相場商品として長年取り扱われています。生産国・消費国があり、その価格はニューヨーク・コー ヒー・砂糖・ココア取引所(NY-CSCE
NEWYORK・COFFEE・SUGER・AND・COCOA・EXCHANGE)とロンドンの国際金融先物オプション取引所(LIFE―LONDON・INTERNATIONAL・FINANCIAL FUTURES・AND
・OPTIONES・EXCHANGE)の場により決められていきます。
ニューヨークではアラビカ種、ロンドンではロブスタ種がそれぞれ取引されています。1998年6月中旬からは東京穀物先物取引所でも取引が開始されましたが、投機筋のためのマーケットであり、私たち実需筋には殆ど関係がありません。実際に相場の情報はニューヨークとロンドンしかはいってきません。コーヒー相場の形成メカニズムとしては次のような要因があります。大きく分けて三つの要因が考えられます。ひとつは「一般経済環境」あとは「需給要因=FUNDAMENTALS」・
「技術的要因=TECHNICALS」です。今回は経済環境について書いてみます。
(1) 世界的な経済環境、経済成長率
やはり不況では嗜好品であるコーヒー、紅茶などは売れにくくなります。アメ リカのスターバックス社の驚異的な成長(10年間で10億ドルの売上・全世
界で2万店舗)もアメリカ経済の超好景気のもとにあると考えられます。
(2) 通貨為替問題
例えばブラジル通貨レアルの40パーセントの切り下げ(99年2月)、同 時に大豊作で輸出業者は大幅に競争力を高め輸出攻勢をかけACPC(コーヒー生
産者連合)の輸出クオウタを600万袋をも超過してしまった。各国の為替政 策、通貨管理でNY相場全体の価格形成にまで影響を与えています。(この場合
価格は暴落。OPECなどでも同様のことが時々あるみたいです。)
(3) 政治、社会的緊張
96年年末にコロンビアでトラック業者がストライキ、97年2月 に港湾ストが発生。期近の品薄感を誘い他の要因もからみNY相場は2倍近く上昇。96年5月に比べ97年5月は1.76倍の高値となった。このように一
国の社会情勢、 政治的な状況であなたが飲んでいる一杯の珈琲の値段が変 わっているのです。
(4) 南北(累積債務)問題
生産国は対外債務の返済のために換金作物、特に付加価値の高い コーヒーが栽培されています。がプランテーション経営のためにかなりの資本
投下が必要です。また社会資本、(道路、港湾設備などの輸送網)管理機関 (政府組織の一部が多い)などが足枷になりさらに債務が増えていく悪循環に
もなっています。が最近では生産国側もIT革命の波に乗り気象会社からデータ を購入し生産予測 情報を流したりして相場形成に影響を与えているみたいです。
以上、非常に簡単にリストアップしましたがまだまだいろんな要素が絡み合い相場を決定させていくみたいです。しかし挽き売り店の日常はこんな事を考えている余裕は全然なく目の前の仕事をこなしていくのが精一杯です。貧乏暇なしで、今日はコロンビアとマンデリン、サントスを焙煎しないといけないとか、商品の到着のチェック。新聞やWEBで為替のチェックをしてNYの価格とにらめっこし買いのタイミングを考えて、いかに低コストで高品質の生豆の仕入れを行うかで
毎日を過ごしています。次回はFUNDAMENTALS・直訳すれば「基本の、基礎の、根本的な」ですがこれから資料をひっくり返し調べる予定です。
一回目、今回ともに、これらの見解は各種資料をもとにすべて私個人の責任で書いていますのでご了承ください。
参考資料 コーヒー大辞典 (株)帝国飲料新聞社 他
|