マスターのひとりごと

コーヒーの流通経路


 さて、あなたが飲んでいるその一杯のコーヒー。どうやってあなたの手元にたどりついたのでしょうか?
スーパーの特売で買いました。あるいは専門店で 買っている方、ネット販売で購入された方、いろんなパターンがあると思います。
日本ではコーヒーは生産されているだろうか?と疑問に思われる方もたくさんいらっしゃると思われます。実際、沖縄で農園をやっているのをテレビで見たとか、沖縄土産にコーヒーを頂いたという話がありますが日本の生産量はほとんどゼロです。実質生産量はないということで統計されています。 したがって全量が輸入品ということになります。輸入されているのも殆どが生豆 (きまめ)の状態で一袋が60kgから70kg、麻袋に入った状態で輸入されます。日本では神戸、名古屋、横浜の各港に荷揚げされています。
 コーヒー の年間生産量は60kgの麻袋(またい)でどれくらいあるでしょう?驚くなかれ年間で一億本にもなります。最新のデータでUSDA(アメリカ農務省)の5月の発表で前年対比102%過去最高の1億870万袋と発表しています。重量ベースで6,522,000トン(約650万トン)農産物との比較では小麦は527,982,000トン(約5億2千8百万トン) とうもろこしは5 69,557,000トン(約5億7千万トン)、大豆は136,725,000 トン(1億3千7百万トン) 米は534,701,000トン(約5億3千5 百万トン)、等がありますが全てが重要な主食品、あるいは食肉に使用するための重要な飼料に用いられています。お腹の足しにもならないコーヒーがこれほどまでの生産量があるわけです。(小麦の生産量の84分の1)
 しかしコー ヒーの豆はトウモロコシや小麦、お米と違ってそのまま食べるわけではありません。コーヒーの場合1トン(1000Kg)の生豆から焙煎(ロースト・生豆 を焼いて市販されてるような茶色の焼き豆に加工する)の工程を経て800〜 900キロの焼き豆ができます。1キロの焼き豆から標準の120ccカップで 80〜90杯、1トンで8万杯〜9万杯 全生産量をレギュラーコーヒーで カップ計算するとどれくらいの数になるでしょうか?なんと5217億6千万 杯から5869億8千万杯になります。全世界の人口が一人あたり80杯から 90杯分に相当します。もちろん生産量のうち工業原料(インスタントコー ヒー、リキッドコーヒー等)菓子原料などいろんな分野で消費されていきます。
 コーヒーの生産国はブラジル、コロンビア、グァテマラをはじめ40ヶ国ほど にのぼります。これらの多くは対外債務を多く抱え外貨を稼ぐために重要な戦 略商品として生豆を生産しています。かえして言えば他の農産物より生産量は 少ないですがまだ利益がでるといえます。またこれを輸入している国はアメリカ、ドイツをはじめ西側先進国とよばれている国々です。日本も運良くこの輸 入国側にはいっています。そのうえ日本に輸入されるコーヒーはグレードの高 い商品が多いのも事実です。
  コーヒー豆(生豆)は各国の政府直轄または関係 の機関が取りまとめている国が多く商品の品質に関して厳密な等級(ランク) 付けを行っています。最上級の商品はプレミアムコーヒーということで殆どが 輸出にふられているという話です。日本でまともな商社が輸入している商品の多くはこの高品質の商品です。が一部の業者は低価格の珈琲豆で驚異的な低価格をつけています。が品質には問題が多い場合がありおいしい珈琲を望む場合はどうかと思われます。業界内では「ダメージ」と呼ばれている腐敗豆、規格 外、いろんな種類が混ざった雑豆などがあります。インドネシアやコロンビ ア、あるいはペルーの現地のカフェで多くの庶民が飲んでいるコーヒーは輸出適格品を外れた低い等級の豆が多いそうです。しかし最近では生産国の消費が 非常にのびてブラジルやコロンビアでは輸入するまでになっているという話です。
 では何故私が飲んでいるコーヒーはおいしくないのか?と思われることで しょう。その話は、おいおい詳しく話していきたいとおもいます。

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